辺境遊戯・幻想の冒険者達/©渡来亜輝彦2005
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辺境遊戯 第三部 

 第一章:闇夜の竜王-2

 日蝕が起こっている間、何となく体調が優れず、ロゥレンは、辺境の森の中で一人で過ごしていた。マリスが遊びに来ているかも知れないが、何となく彼女ともあいたくないような気分ったのである。
 レックハルドが砂漠に旅立って、もうどれほどになるだろう。今頃はきっとどこかでのたれ死にでもしているかもしれない。日が経つに従って、彼の生存の可能性が減ってくると、ロゥレンはマリスの顔を見るのが辛くなってきていた。
 あの時、ファルケンが死んだとき、彼の死に様も見てもいないのに、一方的にレックハルドを責めたのは、多分自分だけだ。
「なんで、あんな事言っちゃったのかな」
 ロゥレンは枝の上で膝を抱えた。碧の宝石のような目を森の緑に向けながら、ため息をつく。
「……どうしよう。あたし…」
どんな事をすればいいのかも分からない。わからないことだらけで、ロゥレンは、困ったように、近くの枝を揺らした。
 と、不意に森の奥の方で何か小さな話し声が聞こえた。他の狼人だろうと思いながら、気に留めないでいようとしたが、ロゥレンの耳は意外な単語を聞き取ったのである。
 はっと彼女は顔を上げて、思わずそっと立ち上がった。その声は確かにこういったのだ。
 「魔幻灯」と。



『魔幻灯が戻ってきた?』
 三番目の司祭、タスラムは、その報告にかなり驚いたようだった。司祭の中でも年長者に位置する三番目の司祭は、力こそ一番目のギルベイス、二番目のエアギアに劣るが、その博識さを買われて司祭になった狼人である。
 司祭の中では、もっとも穏やかであるといえるかもしれない。彼は常に強硬な司祭と穏健な司祭の間にたち、その意見の調整につとめる、いわば調整役でもある。
 今は、三番目の周りに数人の司祭がいる。五番目の司祭コールンも、十一番目のアヴィトも、たまたまそこにいた。
『はい、しかも、噂によると「シールコルスチェーン」の力を得たとも……』
『シールコルスチェーン? まさか?』
三番目にそう報告する司祭の情報に、他の司祭がざわりと色めく。
『魔幻灯のような魔力の薄いものがそんなことを……』
『だが、あの時、魔幻灯には妖魔に匹敵する力があるといっていたではないか。不可能なことではないかも知れぬ。』
『しかし、あの呪縛を魔幻灯一人では解除することはできぬ筈だ。』
『ではなぜ?』
『確かに、今は、あの呪縛の魔力を感じられない。』
『まぁ、落ち着くがよい。』
 三番目の司祭タスラムは、落ち着いた声でそう言った。
『彼がシールコルスチェーンになったのならば、それは、我々の手の及ぶところでない。』
『し、しかし、アレは、我らの……』
 反論しようとした司祭をタスラムはやんわりとなだめる。
『過去、例え、我々によって懲罰を受けたとしても、それを完全に乗り越えたのであれば、もう、そのことについては不問に帰す他はない。』
『三番目、しかし!』
 声を荒げたのはアヴィトだ。
『あれは、辺境を焼こうとした罪人です。辺境に逆らう可能性がある限り、その管理を……』
『アヴィト。』
 タスラムは穏やかだが威圧感のある声で言った。
『シールコルスチェーンを管理するなど馬鹿げた事は考えぬ方がよい。シールコルスチェーンは、別名を「十三番目の司祭」という。我々に組みせず、彼らは自らの尺度で裁きを決める。聖なるマザーからも、独立した独特の存在…。それは、彼らが単独で我々やマザーと渡り合えるほどの力を持っているという証拠でもある。』
 タスラムは、長いローブをふわりと翻す。そして、たとえば、と口を開いた。
『シールコルスチェーンは、自らの考えをもとにして行動を起こす。特に、自らの意志でしか戦わない者を『狩人(シェアーゼン)』と呼ぶことがある。大方のシールコルスチェーンは、本来そうしたものであるが、彼らは我々のように辺境には縛られない。彼らは自らの意志以外で、辺境を守る義務もなく、ただ、自分の判断によって妖魔を駆逐する。だから、『狩人』と呼ばれる。』
 タスラムは目を細めた。
『アヴィトよ、諦めるがいい。シールコルスチェーンは、我々の管轄外だ。今の魔幻灯が本当にシールコルスチェーンの力を身につけたのであれば、我々が敵うはずもなく、過去の事で、我々が口をだすこともできまい。』
『それは……!』
 反論しようとしたが、アヴィトはタスラムの静かな視線に見られて、ふと口をつぐんだ。
『……ですが、私は納得できません。』
 そういうと、アヴィトは、視線を逸らし、そのままふっと飛び上がる。
『あの魔幻灯を必ず押さえつけて見せましょう。』
 そう声が響き渡ったかと思うと、アヴィトの姿は原色の森の中に消えていった。タスラムは、軽くため息をつく。
『愚かな……。』
 さて、と彼はいうと、パンと手を叩いた。
『さぁ、うわさ話はもうおしまいだ…。みなも、元の場に戻るがよい。まだ空は不安定。我らの仕事はまだ残っている。』
 目視できる司祭もいれば、目視できない司祭もいる。だが、タスラムがそう言った途端、彼らが持ち場に散っていくのが少なくとも気配で分かった。五番目の司祭、コールンが、すっと背を向けようとしたとき、初めてタスラムは、彼だけに聞こえるようにこういった。
『コールン、お主には少し話がある。少し待ちなさい。』
『何のお話でしょう。』
『それは、お主の方がよくわかっているはずだが…。』
 タスラムはわずかに笑って訊いた。五番目の司祭、コールンは黙っている。三番目の司祭は、彼を見ながらふうむとあごをなでた。
『コールン。』
 優しく声をかけてやると、彼はびくりとする。
『おぬし、何か事の子細を知っているな。』
『いえ、私は存じ上げません。』
 タスラムはふうとため息をつく。
『魔幻灯をどうやって蘇らせたのかを私は問うつもりはない…。エアギア様とおぬし…そして、シールコルスチェーンのあの方が関わっているのであろう。容易に見当はつくわ。』
 そういって彼は、声を低めた。ある種の魔術による会話である。ふと、それの魔力の度合いが高くなる。タスラムは、自分の声に魔法を更にかけたのだ。その声はおそらくコールンにしか届いていない。
『だが、このことはギルベイス様には知らせぬ方がよい。』
『は? いえ、しかし……。』
 突然、そう言われてコールンは驚く。
 普段、調整役のタスラムは、自らの意見をはっきり言うことがない。ファルケンの事件の時も、けして「反対」をしなかった。ただ、彼は「賛成」もしていないのだ。どっちつかずの印象の三番目に、コールンはやや嫌悪を抱いていたのだが。
『……あの方、いや、あの方だけではない。先ほどのアヴィトもだ。……近頃、我々の仲間の様子がおかしいとは思わぬのか?』
『あ、はあ、それは……』
 タスラムが何を意図して彼にそう話しかけてきたのかわからない。コールンは警戒した。先ほど言い当てられた通り、ファルケンを蘇らせるのに荷担したのは自分たちだ。
 二番目の司祭エアギアは、司祭としてシールコルスチェーンである、ハラール=ロン=イリーカスと知り合いであった。そして、エアギアに言われ、ハラールへの伝達に向かい、あの封印の地のグランカランに結果を伝えたのは他ならぬ彼だ。その後、魔幻灯がどうなったかは彼は知らない。
 だが、あの時「イェーム」を名乗った男が、どうして「あんたには借りがある」といったのか、ようやくコールンはわかるような気がした。ファルケンがシールコルスチェーンだと言うことは、当然過去にも戻ることができる筈だ。あのイェームが彼だとしたら、おそらく、あの時自分を蘇らせてくれた協力者として、コールンに対して謝意を表したということになるのだろう。
『安心するがよい。私は一番目の手先ではない。』
 そういって、タスラムは苦笑したが、すぐに真剣な面もちに変わった。
『ここのところ数十年間、一番目はどうもおかしいのだ。昔はあのような方ではなかった。あの方は、人間も好きであったし、なによりも、もっと優しかったはずだ。それが、すっかり人が変わったようにあのような事を――』
 三番目の司祭は天空を仰ぎながら呟いた。
『コールン、お主は感づいているだろう。あの時の一番目は、間違いなく魔幻灯を殺そうとしていた。誠意の水を飲ませなければならぬほどの危険はなかったにもかかわらず、なぜ、彼を支配下に置こうとしたのか、それは何故か。』
 コールンは応えない。タスラムは、厳しい顔をしていった。
『仮に………』
 眉をひそめながら小声で呟く彼の声は、ほとんど周りには聞こえていない。
『仮に、司祭であるあのお方や、他の司祭達に『妖魔』の影響があるとすれば――』
 そんなことはあり得ない。司祭は、狼人と妖精の中でも精神・魔力・体力・知力を兼ね備えたものだけが選ばれている。まさか、妖魔に取り憑かれるような脆弱さがあるとは思えない。
 だが、彼は不意に不安になったのである。彼らはもとより人の世界から来る邪悪なものに対しての警戒心が強い。だが、自分たちの内部から邪悪なものが来るとは考えていない。だから、もし、辺境を司る支配体制から妖魔にむしばまれているとすれば、その崩壊は容易だ。
「やってくるのは……この世の終わりだ」
 それは、魔術を伴わずに発声した、本来の彼の声でのつぶやきだった。


「…やっぱり……魔幻灯?」
 茂みに身を潜めていた妖精は、ようやく、そうぽつりと呟いた。
 近づいてみたら、まさか司祭が会話を交わしている場だとは思わなかった。見つかれば咎められたかも知れないが、近寄って思わず話を立ち聞きする形になってしまった。だが、それでも、話が聞けただけ良かったと思う。聞こえた言葉の断片を継ぎ合わせて、ロゥレンは身を潜めながら考える。
(魔幻灯が…シールコルスチェーンに……なった?) 
 シールコルスチェーンとは知らない単語だ。伝説ではきいたかもしれないが、それを知る狼人も妖精も兵隊階級では一握りである。
 だが、一つわかったことがある。今、おそらくファルケンは、生きている。司祭に刃向かう立場かも知れないが、ファルケンはこの世界にいるのだ。
「ファルケン……」
ロゥレンはぽつりと呟いた。ただ、彼女の前から不意に消えてしまったあの若い狼人。優しいが、少し影のある笑みを浮かべていた、あのいないはずの青年を思いだし、ロゥレンは不安そうに肩を抱いた。
 一体、ファルケンはどうなってしまったのだろう。そして、レックハルドは、一体、何をしているのだろう。
 もし、ファルケンが帰ってきたとしても、レックハルドが死んでしまえば、ロゥレンは彼に合わせる顔がなかった。
「……どうしよう」
ロゥレンは、困ったようにそこにうずくまった。昔、レックハルドに狼をけしかけたとき、あれほど怒ったファルケンだ。きっと、彼が死んだなんて言えば、もう口もきいてくれないにちがいない。
「どうしよう……」
ロゥレンはもう一度言って、あの時レックハルドを責めたことを後悔した。



「さあ、参りますか?」
 ディーラーの声が高く響き渡る。賭場はある種の独特な熱気と緊迫感に満ちていた。中には、様々な階層と民族出身の人々が同じ遊びに興じていた。飛び交う金色の金属に、陶器に入ったサイコロの目に、一喜一憂しながら騒ぐ様は、珍しいと言えば珍しいのかも知れない。
 だから、その中に、すらりとした痩せた青年と大柄でこの地方ではいささか珍しい金髪の男が混じっていても、それほどの違和感はない。
「よっしゃ。……全額換金したぞ」
 そういって、レックハルドは、ずっしりと重い札を抱え、半分をファルケンに押しやった。
「さて、全ては作戦通りだぞ。独断で行動するなよな」
「大丈夫だって!」
「本当か?」
「本当だって!」
 そういうファルケンの声は高揚していて、いつもとは明らかに違う。
(これはまずい…。やっぱり博打で儲けようとするのは早計だったか?)
 レックハルドはそうは思うが、これぐらいしか方法がない以上、とりあえずは仕方がない。ファルケンといえば、いつも以上にキラキラした目をして、あちらこちらを見回している。
 二人は、ヒュルカのある暗黒組織が開いた賭場に来ていた。
 ヒュルカにはいくつか暗黒組織がある。レックハルドは、元々自分が属した所とは別の組織の開いているものを選び抜いてやってきている。さすがに問題を起こした元々の組織とは、これ以上関わりたくない。どうやら相当恨まれているらしいし、何やら手配もされているらしい。喧嘩をするわけじゃなし、レックハルドはその点は平穏にすませたいとも考えていた。
 ヒュルカでは、狼人はあまり好かれていないように思える。レックハルドの気がかりはそれだったが、賭場でファルケンを気にする者はあまりいない。服装がマジェンダ系とはいえ、意外に目立つ格好のファルケンだし、背も高い。だから、目立つには目立つので、ちらっと見る者もいるが、それほど嫌悪の視線は浴びせられない。少なくとも、あのヒュートは狼人や辺境をあまり好いていなかったようだが、ファルケン曰く、こういった組織の方が親切にしてくれることも多いなどという。
 力さえあれば、その出身にはこだわらないらしいのだ。
「親切? またなんでだよ?」
 賭場に向かって歩きながら、レックハルドは不意にファルケンに訊いた。ファルケンは悪戯っぽく、へへっと笑いながら少し自信ありげにいった。
「大分昔だけど、オレ、喧嘩の助っ人やったことあったんだ」
「……そういうアルバイトしてたのか。お前」
「いや、成り行き上仕方なくだって。ずっといてくれてもいいって言われて、かなりよくしてもらったんだけどなあ」
「なんで、出てきちまったんだ?」
 レックハルドはふと怪訝に思う。今はどうだか知らないが、あの頃のファルケンは、とにかく人里に定住したがっていた。もう旅は嫌だと言っていた時期の筈である。
「よくしてくれるなら、ずっといてもよかったんだろ?」
「…ああ、結構尊敬してくれたよ。みんなも悪い奴じゃなかったけど、でもな」
 ファルケンは、少し笑いながら言った。
「訳もなく人を殴ったり、脅したりするのは、オレには向いてないからなあ。横で見てて嫌になったんだ」
「なるほどな」
 まぁ、お前の性格ならそうだろうよ、と言いながら、ふとレックハルドは思い立ったように訊いた。
「今なら、どうなんだ?」
「今なら?」
「そうだよ、今なら。お前は今は戦士としての訓練も積んでるわけだろ? 今はどうなんだ? 気にならないんじゃないか……?」
 それは、レックハルドにとっては、少し複雑な質問ではある。昔ファルケンは戦いが嫌いだった。実際、あまり強くなかったのは、彼が争いを嫌って、その方法を学ばなかったからもある。それを復讐鬼にしてしまったのは、レックハルドにも責任がある。少なくとも彼はそう思っている。ファルケンが、自分が変わってしまったから言い出せない、と、言っていたが、それにしても、おおもとは自分に責任がある。
 シールコルスチェーンがどのようなものかはレックハルドは知らないが、何も知らなかったファルケンを戦いのエキスパートにしてしまったことに対して、何となく罪悪感のようなものを感じていた。
「うーん、そうだなあ。前と違って、必要なときは必要な対処をとるようにはなったけど」
 レックハルドの思いにはおそらく気づいていない。ファルケンは軽く首を振る。
「でもやっぱり駄目だなぁ。理由もなく自分より弱い奴を傷つけるなんて卑怯だし、オレには向いてないよ」
「そうか」
 どこかレックハルドはホッとした。少なくとも、ファルケンはその辺は変わらずにいてくれたのである。それだけでも、気持ちが少しやすらいだ。
 そして、ファルケンは少し考えてからにやりとした。
「それに、それをやるぐらいなら、あんたと組んで詐欺でも働いた方がいいぜ。そっちのが絶対儲かりそうだし!」
「ほ、ほほう」
 にやりとした所を見ると、これはファルケンなりのジョークなのだろう。この男、滅多に気の利いたことをいわないくせに、時々不意に名案でも思いついたかのようにこうやって返してくることがある。しかも、許せないことに、滅多に言わない彼のジョークというのは、皮肉がかなりきいている事が多いのだ。もっとも、本人はおそらく悪気なくいっているのだろうが。
(なんだ! オレが心配して訊いてやったのに!)
 引きつった笑みを浮かべるレックハルドに、ファルケンは何かまずいことでもいったのか、とようやく危機を覚えたのだった。
 さて、ようやく賭博が始まった。ここの博打は、レックハルドの故郷である草原系でよくやられているサイコロ博打だという。ファルケンも、このタイプの博打は初めてである。
 投げるサイコロは三つで、一つが大きく二つが小さい。そのサイコロは奇数が赤く、偶数が黒く塗られている。ルールはそれほど難しいものではない。簡単に言えば、三つのサイコロのうち、黒い目の方が多く出るか赤い目の方が多く出るかを賭ける。そして、それが決まれば、大きいサイコロでどの目が出ているかを見る。その目が大きいほど配当が高く、小さいほど配当が低い。だから、六の目が出るとかなりの配当がもらえるというわけだ。ただそれだけの遊びである。
 この遊びのことは「カラカラルーフ」と言われている。サイコロを投げる前に、参加者が「真っ黒」を意味する「カラカフ」と「真っ赤」を意味する「ルデルフ」を繰り返しはやしことばとして、調子に合わせて歌いながら金を賭けることから来ているらしい。
「ルールはわかるな」
「それはなんとか…」
 レックハルドに言われて、ファルケンは軽くうなずく。彼らの前には、あの残り少なかった全財産が置かれており、それを二人で分ける形にしていた。
「あとは作戦通りにやればいい」
 小声でレックハルドはいいながら、少しきつめの口調でくぎをさした。
「だから、自信があるからって、オレが合図してるのに全額賭けたりするのはやめろよ!」
「わ、わかってるって。……そんなに何度も言わなくたってわかるってば」
 剣幕にやや不満そうなファルケンだが、レックハルドは態度を改めない。
「お前は、賭けを始めると性格が変わるからな。今の内に言わないと歯止めが利かなくなる」
「あっ、それひどい! オレは常にちゃんと考えて……」
「どうだか。……ホント、まじめにやれよ!」
「わかってるって!」
 元々は占いからきた、宮廷の女性達と王が遊ぶ優雅な遊戯の一つだったという。歌の内容からして、恋が成就するかどうかを占う占いだったのだろう。だが、今はそんなことなどどうでもいい。この場は、今から明日からの生活費を稼ぐための男達の仁義無き勝負の場へと変わったのである。風流だろうが優雅だろうがそんなものは存在しても意味がない。早い話が勝ちゃあいいのである。勝つためには何でもありの世界なのだ。
 要するに、如何様もおうおうにして認められる世界なのである。





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©akihiko wataragi