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・登場人物
ハンス
本編の主人公。いつでも陽気な大男。何を考えているのかよくわからない一面もあり、得たいが知れない不敵な雰囲気にみられることもあるが、特に何も考えていないだけらしい。あどけないおっとりとした喋り方をしているなど、言動からはとてもそうには見えないが、本人の申告によれば元いた場所での職業は職業軍人だった模様。ちょっとどうかと思うほど楽観的。

ラシード・ハディド
ハンスには専らリケンさんと通称されている人語を解するカラス。正体は謎に包まれている。皮肉屋で口が悪い割りに面倒見がよく、楽観的で直感で行動するハンスにはいつも振り回されている苦労人(鳥)でもある。博識で、魔術についても何かと詳しい。

シェイザス
辺境のほとりに住む少女。占い師の養女として引き取られている。生まれつき勘が鋭く、さまざまなことを言い当てる。一見大人しそうだが、実は結構きつい性格。ハンスとラシードの旅に巻き込まれてしまう。黒髪の類まれな美少女である。




 *用語

辺境
大陸の北側の未知の領域を指す。そのほとんどが森に覆われている。生態系が独特であり、人間の侵入は容易ではない。奥には万物を創造した女神がいるといわれているが、その女神は火を嫌うとも言われている。

狼人
辺境に住むといわれる人ではない者たちのうち男性を指す。緑がかった金髪碧眼、大柄であるが美しい容貌を持ち、人間以上の身体能力を備えている。また非常に長生きであるといわれる。群れを作って集団で暮らすといわれ、炎を恐れるといわれる。通常、人間が辺境の外の世界で彼らを見かけることはまずなく、その暮らしぶりなども謎が多い。

妖精
辺境に住むといわれる人でない者たちのうち女性を指す。狼人と同じく金髪碧眼のほっそりとした美しい女の姿をしているが、その背に魔力で作った羽を持つことが多く、耳が長くて獣のように毛が生えている。狼人とは違い単独で生活しているといわれ、狼人以上に人間が見かけることはない。

ツェルベルス
ハンスの乗っている乗り物の愛称。商品名なのか、ハンスが個人的につけたものなのかはよくわからない。ハンスは自動二輪車と説明している。ハンスが自分の乗りやすいように改造した結果、ハンス以外の誰にも乗れないシロモノと化しており、メーカー修理対象外らしい。

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